保育士の職場の種類と概要
保育士というと、すぐに保育所の先生を思い浮かべる人が多いだろう。
たしかに保育所で働く保育士が全体の9割を占めているのが現実だが、保育所以外の児童福祉施設でも数多くの保育士が働いている。
保育所以外の保育士の職場としては、母子寮、児童館、乳児院、児童養護施設(旧・養護施設)、知的障害者施設・通園施設、盲ろうあ児施設、重症心身障害児施設、肢体不自由児施設・通園施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設(旧・教護院)、などがある。
これら保育所以外で児童福祉施設と名のつく施設は現在、全国に1万992ヶ所ある。
これらの施設で働いている保育士の総数は、1万4320人である。
それぞれの施設に入所している子供たちの心身状況などにより、保育士の仕事はさまざまであるが、子供たちの育成のため専門的知識と愛情を持って、スキンシップや母性的保護をたえず心がけ、一緒の職場で働くことの多い児童指導員と協力しながら教育指導を行うことが望まれている。
一方、保育所は、「地域の子育て支援センター」としての役割を求められている。
保育所とは、保護者が仕事や病気などの理由で、家庭で保育できない0歳から就学前までの乳幼児を、基本的に昼の間預かり、子供たちが家庭的な環境のなかでゆったり過ごせるよう、また、親が子育てをしながら安心して働き続けられるように援助する施設である。
乳幼児期という人間形成の基礎を培う重要な時期に、その生活時間の大半を過ごし、子供が健康で情緒の安定した生活を送れるよう援助することが求められている。
また、家庭や地域としっかりと連携し、よりよい環境づくりをしていかなければならない。
これらのことが期待されている保育所において、その中心的な役割を果たしているのが保育士ということになる。
保育所は全国に2万2391ヶ所あり、保育士の数は29万7258人となっている。
しかし、施設数は子供の減少に伴い、しだいに減りつつある。
また、保育士という職種は、結婚や出産などによる中途退職者が少ないという事情もあり、これからの時代、就職状況はかなり厳しいと思われる。
そうはいっても、保育士は子供とともに生活し、純粋な心と触れ合いながら子供の成長を身近に感じられる素晴らしい仕事である。
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