臨床検査代行
大切な検査態勢も価格競争のあおりで苦境に
臨床検査はほぼ100%の委託率です。
ほぼ100%というのは、いろいろな臨床検査のうちのどれかを代行業者に委託しているということです。
臨床検査は、診療科や疾患ごとに手法がちがうので、1つの病院ですべての機器をそろえることは難しいのです。
また、遺伝子検査や年に数件しか行われない検査のために高価な機器を装備したり人材を教育することは、病院経営の効率からいって困難です。
臨床検査は、検体検査と生理機能検査に分けられますが、委託が行われるのは、検体検査の部分です。
検査回数が多いものや緊急を要する検査は病院内部の検査室で行い、滅多に行わない検査や採算性が悪い検査は委託するのが一般的です。
臨床検査代行業者は、決められたタイミングで検体を集配し、衛生検査所とよばれる検査センターで検査を行います。
また、ブランチラボとよばれる検査センターを病院内につくり、完全委託する場合もあります。
医療費抑制政策のなか、病院としては委託費用をコントロールするうえで、完全委託は都合のよいシステムなのです。
この業界も価格競争の時代に突入しています。
そのため、安かろう悪かろうの業者が台頭しています。
集配した検体の検査センターまでの輸送管理に問題があったり、検査結果に疑問がある業者もあります。
また、価格ありきの契約になっていることは将来の医療の質に影響を及ぼす可能性を秘めています。
そこで、近年では臨床検査代行業者は新たなビジネスを模索しています。
ピー・エム・エル社では、電子カルテの開発や治験などに力をシフトしています。
また、エス・アール・エル社では、滅菌代行業や治験への進出を行っています。
医療費抑制政策が続く限り、臨床検査代行業は苦戦を強いられそうです。
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