寮母・寮夫(介助職員)の仕事に就くには
寮母・寮夫になるには、現在のところ特別な資格要件はない。
また、大学・短大・専門学校卒業などの学歴も必ずしも必要とされず、健康で熱意がある人ならだれでもこの仕事につくことができる。
しかし最近では、老人や身体障害者を介護するという仕事内容により、かなりの専門的知識が要求されることから、資格要件を整備する必要が打ち出され、1988年から介護福祉士の制度が発足した。
現在では、介護福祉士=寮母・寮夫というイメージも定着してきており、福祉人材センターなどでの求人票の資格の欄には「介護福祉士資格があれば望ましい」と書かれていることが多くなっている。
反対に、寮母職の実務に3年以上従事すれば国家試験を受験できるという規定があるので、実際に寮母・寮夫として経験を積んだのちに、資格を取得するというケースもある。
現在、社会福祉施設で働く介護福祉士は、1万5342人となっている。
また、もともとは女性の独占的な仕事であった寮母職も、今では男性の進出も増加しはじめており、施設によっては2〜3人くらいの寮父がいるところも珍しくなくなってきている。
なんといっても寮母職は、数ある福祉職のメインの1つである。
そのため人気が高く、就職倍率が数十倍になることも珍しくない。
福祉系の学校を卒業して介護福祉士の資格を持っているからと、安易な気持ちで就職試験に望んだのでは、採用はむずかしいかもしれない。
実際、就職に際しては、福祉系の学校で人形などを用いての実習の経験しかなく、社会のことについて何もわからない新卒の介護福祉士よりも、知識や技術がまったくなくても人生経験を多く積んできて健康で気持ちの優しい人のほうがいい、とされる場合もある。
したがって、この仕事は自分自身の適性や熱意などをじっくり客観的にみきわめ、施設への事前訪問やボランティア・サークルでの活動などをとおして、施設のことをよく理解したうえで、「自分はこのような介護をしたい」と目的意識を持った就職活動をすることが大切である。
また、施設に採用され仕事についてからの学習は、実際の介護経験で勉強するのはもちろんだが、職場の内外で研修や勉強の機会が設けられているところもある。
介護福祉士の資格がない人は、こうした場を活用しながら3年の実務を経験し、介護福祉士の国家試験に臨むといいだろう。
介護福祉士の資格を取得すれば、給与など待遇面で優遇する施設が多くなっている。
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