医療機関が夜間救急車を受け入れにくい現状
救急車の受け入れ拒否に関するマスコミの報道を聞くたびに、自分が救急車で運ばれるようになったときに、どうなるのかと心配になることがあるのではないでしょうか。
さて、救急車が受け入れを断られた時間を思い出してもらえればと思います。
救急車の受け入れで断られている時間は、大抵の場合、夜間や土日祝日といった時間で起きていることがわかると思います。
これらの時間は、救急の受け入れを行う医療機関だとしても、通常の診療を行っている時間帯ではありません。
医療機関で救急を受け入れる場合は、救急隊から連結をもらった時点で、救急の当番医師や対応できそうな医師に確認します。
対応可能であれば、救急隊に病院へ運ぶように指示します。
ここで、皆さんに知ってほしいのは、たとえば、200ベッド以下の中小病院であれば、診療時間外となる夜間や士日祝日は、病院内に1名程度しか医師がいません。
場合によっては、2名いる場合もありますが、大抵は、1名が病棟の患者に対応し、救急の対応も行っています。
そのため受け入れが可能かどうかは、診療時間外の医師の専門が救急隊から連絡があった患者に対応できることと同時に、病棟の入院患者の急変などにせず手が空いている、ということになります。
近年の病院機能分化は、救急医療を提供している病院の急性期化が進行しています。
この急性期化は、不安定な患者が病棟に多い状態となります。
そのため、病棟の患者で手いっぱいで、救急を受け入れにくい状態につながっています。
さらに、病院経営が厳しい現在では、医療従事者を過剰に配置することもできないという悪循環となっています。
救急の崩壊は、簡単に治癒できない「病気」であることは間違いありません。
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