医師のキャリア形成
医学部医局も選択肢の一つ
従来はほとんどの医師が研修後に大学の医局へ入居し、医局という組織のレールの上で各自のキャリアを形成していました。
医局を通して専門診療分野の臨床経験を積み、また研究活動を行うことで博士号を取得することができました。
また、医局に所属することで専門分野における臨床・研究両面において経験を深めることも可能でした。
入局したては、医局の人事統制のもと、複数の関連病院を数年単位でローテートして臨床経験を積みます。
30代半ば以降になると海外への研究留学なども医局人事の一環で行われます。
このように、若い医師は医局において臨床・研究の両面で雀段鎌を積み一人前の臨床医になっていくのです。
一方で40代を迎えるころには医局でのレールも複数に分かれ、各医師がそれぞれの道を選択していくことになります。
選択肢としては、そのまま大学に残り助教、講師、准教授、教授、といった大学内ポストを志向していく医師や、関連病院のスタッフとして医局人事を離れ就職していく医師、あるいは開業をする医師、基礎医学の研究者を目指す医師、などがあります。
このように、従来は医師のキャリア形成において医局はほぼすべての臨床医が通過する存在でした。
しかし、卒後臨床研修必修化(2004年)以後においては、研修後の入局希望者は減っており、研修後も研修を行った病院にとどまり後期研修を続ける医師も増えてきました。
また地域の病院も医師確保を従来のように全面的に医局人事に頼らなくなりつつあります。
このことから、今後は医師にとって医局という組織を通じたキャリア形成は、従来のように必ず通過する組織ではなく、あくまで選択肢の1つになりつつあります。
2年の必修研修を終えたら
2年間の初期研修を終えたら、さらに専門医、認定医を目指しての後期研修(これは義務規定ではない)のため、大学医局へ戻るか、初期研修を行った病院で続けるかの選択があります。
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