医学部医局のしくみ
専門分野に特化した臨床と研究活動の場
大学医局とは、教授を頂点とした専門診療科別の組織体で、その機能は複雑です。
従来は臨床を志す医師の多くは、この医局という組織を経て医師としてのキャリアを形成してきました。
多くの医師が医局に所属したことの源泉には3つの理由が考えられます。
1つ目は、大学医局に所属するメリットとして、医師は専門分野に特化した臨床経験を多く積めます。
とくに大学附属病院はまれな疾患が集まり、一般病院では経験できない症例を診ることができます。
また、ローテート方式により複数の病院で臨床経験を積むことができます。
さらに、医局に所属することで学会活動や厚生労働省などの国家的プロジェクトに参加しやすくなるため、臨床と研究を実践する場としても魅力があります。
2つ目は、医局は研究活動が行える場所であり、その結果として博士号を取得できることです。
研究活動を多忙な一般病院で行うことは難しいのですが、業績が論文などで評価される大学では、臨床と同等に研究活動が奨励されます。
医学が学問である以上、医師は研究活動によって新たな診断法や治療法を探し出していく必要があり、それにより医学、医療の進歩がもたらされます。
その意味で医局における研究活動、およびその結果としての博士号取得は医師が入局を選択する1つの理由になるのです。
3つ目は医局による人事権です。
医局は歴史的に地域に関連病院を複数もっており、それら関連病院で働くためには多くの場合、医局の人事を通す必要があります。
しかし前にも述べたように、2004年の臨床研修制度必修化の影響で医局の人事権は様変わりしつつあります。
博士号より専門医取得に価値をお宅医師も増え、医局の役割も今後変化していくことと思われます。
博士号の取得
医局では研究活動が重視され、博士号取得に有利な環境にあります。
一般的な医学博士号取得コース
- (1)大学院の医学経験休暇博士課程を終了する
- (2)大学院博士課程に相当する教育を修了し、大学評価・学位授与機構の審査に合格する
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