精神科
現代社会の複雑な様相を映し出す心の病を治す
精神科は最近では昔の偏見や暗いイメージは払拭されて、受診する患者さんも増加しています。
神経科、神経内科、心療内科といろいろあって紛らわしいといわれますが、これらはもともと精神科から派生したもので、とくに神経科は精神科を指す場合もあります。
神経内科は脳や神経の病気、心療内科は内科の一部門として心身症などを扱いますが、実際の治療の場では相互に連携しあいます。
また、近年では内科や外科など他科に入院中の患者でも入院中に精神的不安に陥り精神の調子が崩れる人も多く、そのような場合は他科からの依頼で精神科の医師が往診などを行い精神障害の予防から早期発見、治療まで請け負う機会も多くなっています。
さらに、いじめ、虐待などに起因する小児の心の問題も多く、精神科医が小児科医と連携して診療にあたることもあります。
精神科は神経症(ノイローゼ)、うつ病、統合失調症(精神分裂病)、アルコールや薬物の依存症、老人性認知症(痴呆)、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、アルツハイマー病、睡眠障害など、さまざまな精神障害にかかわる病気を扱います。
とくに最近は非定型うつ病という新しいタイプのうつ病が注目されています。
精神科の治療の主体は薬物療法で、とくに統合失調症、うつ病、そう操うつ病の躁のときには、薬物による治療が必要です。
そのほか、精神療法、行動療法もあり、心理カウンセラーによるカウンセリングも適宜行われます。
近年はECTという電気けいれん療法も治療に用いられ、効果を上げています。
また入院は、精神保健指定医という法的な強制入院の権限をもつ医師の判断で行われます。
市場原理主義の現代社会には人の心を傷つける要因が至るところに潜在しています。
こころのバリアフリー宣言の普及に果たす精神科の役割はますます大きいものがあります。
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