産婦人科
医師不足、安全出産のための医療システムの構築
産婦人科は、産科と婦人科を併せた診療科です。
産婦人科や産科、婦人科として標榜されていることがあります。
産科は、母体と胎児を妊娠から出産、新生児まで扱います。
健診や診察を行い、ときには治療しながら、安全に分娩を終えることができるようにします。
産科では常に正常分娩ばかりが行われるわけではなく、妊娠中に合併症を起こした患者の治療や、切迫早産など早産になりつつある妊婦を入院させて治療したりもします。
妊娠中の合併症では糖尿病や妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)など他科との連携が必要な場合もあります。
最近では、合併症などを抱えるハイリスク分娩も増えているため、出産のリスクが増加しています。
2004年の福島県立大野病院で起こった妊婦死亡事故が刑事事件の対象となったことは産科医師にとって大きな衝撃となり、この事件を境に、出産リスクの高い分娩はできれば避けたいという風潮が高まりました。
一方、婦人科は、子宮や卵巣など女性特有の病気を扱う診療科です。
更年期障害や生理不順の治療、子宮がん、卵巣がん、子宮筋腫などの手術を行います。
婦人科は、手術も多く扱うことが特徴的です。
近年の晩婚化は、不妊症へとつながっています。
晩婚化は、高齢出産へとつながり、高齢出産は妊娠しにくいため、妊娠するために治療が必要となります。
この不妊症を治療するのも不妊治療を専門とする産婦人科なのです。
現在、医療政策では、産科医不足を補い安全な出産ができるような医療システムを構築することが課題となっています。
そのために、ハイリスク分娩の拠点となる医療機関と地域との連携や、周産期母子医療センターといったシステムが立てられています。
今後は、このような医療機関を中心とした地域の連携態勢が整えられ、実際に機能することが求められています。
ハイリスク分娩
近年のハイリスク分娩で目立つのは低出生体重児と母体の高齢化です。
前者の1998〜2004年の増加率は1kg未満3.68、1.5kg未満2.73でした。
母体の高齢化も年々進んでいます。
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