混合診療は賛否両論
最近、混合診療の議論が行われ、混合診療を導入することは医療機関の経営や患者にとってもよいことだという議論がされています。
混合診療とは、医療保険と自費による診療を同時に行うことです。
現在では、自費での診療が行われると保険が給付できない制度となっているのです。
そのため、日本の医療は、柔軟性がなく、保険収載される前の治療や薬剤が使えないという声があるのは確かです。
そこで、混合診療を解禁すれば、新しい治療などがどんどん導入でき、医療にとって明るい未来が到来するかのように思われます。
しかし違う視点からみると、ある手術で、通常医師1人と看護師数人で手術をしていたとします。
オプションで、医師や看護師を増員することができるとして、医療機関からどうしますかと聞かれたら、患者の立場ではどうするでしょうか。
また、入院し、治療しているときに、効果の怪しい健康食品やサプリメントを勧められたらどうするでしょうか。
このような悪質な医療機関が現れないことを望みますが、医療機関も多種多様です。
どうなるかはわかりません。
混合診療に対して別の見方をすると、治療に優先順位をつけ、軽度な病気は診察料以外を保険の適応外にし、重症度の高い病気だけを保険の適応にすることも可能となります。
混合診療ではこのような運用も可能となります。
実際、アメリカのオレゴン州では、保険適応外の疾病と適応となる疾病の狭間で悲劇が起きたということもあります。
保険の適応をめぐるこのような悲劇を起こさないためにも丁寧な議論が必要です。
混合診療の議論は、始まったばかりですが、結論を急がないことが将来の日本のよい医療へと導くことは間違いありません。
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