医療のおかれている現状
医療財政の破綻や医療事故、医事訴訟、医師不足、看護師不足など、最近の医療にはあまりよい話がありません。
その代表例は2006年4月の診療報酬改定以降の病院経営にみられます。
この改定は、医療財政の悪化を阻止するための緊縮財政型へ誘導する医療政策で、医療費の削減と医療機関に対する選択と集中を迫るものです。
いま病院は、医療政策により強引に業界再編を迫られているのです。
また、福島県の某病院で出産中の大量出血で妊婦が死亡し、医師が逮捕される事件がありました。
この医師逮捕は、産科医だけでなく医療業界に衝撃を与えました。
これまで、医療事故による逮捕は、カルテの改ざんなどの不法行為によるものと考えられていました。
それがこの例は、医師不足に悩む地方でのやむをえない事態で、しかも予測が難しい状態における事故での医師逮捕でした。
このことから、今後、難易度の高い医療行為について受け入れ拒否が起きるのではと業界内で懸念されています。
一方で地方の病院では、医師不足により救急医療が破綻状態となっています。
とくに、東北地方の医師不足は深刻です。
医療法で定められた法定人員を満たせない医療機関が東北地方では半数以上なのです。
医師不足は、2004年の医師法改正により新しい臨床研修制度が導入されて深刻となりました。
以前は、医師免許を取得すると大学病院で研修していた医師が、この制度導入により大学病院以外で研修するようになったため、大学病院に人材がいなくなりました。
このことで、大学の医局からの派遣に頼っていた病院では医師を派遣してもらえず医師不足の状況になったのです。
さらに看護師不足も深刻で、看護師のリクルートで勝ち組と負け組ができた結果なのです。
医療はこんな崖っぷちの状況にあるのです。
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