福祉関連の資格はどう活用されているか
福祉の仕事のなかで、免許がなければ就けない職種は、医師や看護師、保育士、栄養士、理学療法士などいろいろある。
それに対し、「資格があることが望ましいが絶対条件ではない」とされる職種に、寮母やホームヘルパー、調理師などがある。
福祉の資格を取得するには、それぞれの養成施設に入学し、過程を終えた後に国家試験に望むケースが多い。
しかし、高校生・大学生くらいならまだしも、20代半ばや30代で福祉の仕事に就きたい人の中には、「いまから学校に入って卒業しても、就職先がないのでは?」と躊躇する人がいるかもしれない。
確かに、世間一般が不況で就職困難な状況にあるときに、2〜3年間学校で勉強するのは、一大決心が必要かもしれない。
だが、福祉の仕事は、需要がまだまだある。
めざす資格によっては、厳しい就職となるかもしれないが、将来を考えれば、あと2〜3年を勉強にあててもその成果を発揮できる職場は必ず見つかるはずだ。
福祉系の国家資格として初めて誕生したのは社会福祉士と介護福祉士で、1987年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定され、国家資格としてスタートした。
「社会福祉士」は、2004年4月、登録者数は5万6800人。
資格取得については、別のところで詳しく解説します。
仕事の内容は、社会福祉援助技術を駆使して相談を受けることなどだ。
つまり、社会福祉サービスを必要とする人の置かれている状況を詳しく調査分析し、どのようなレベルのサービスをどのようなかたちで、またどのような経済的支援を行うかを計画・策定し、具体的にそのサービスを実施することである。
この社会福祉士の必要性はますます高まってくるに違いない。
現時点では介護福祉士に比べてまだ有資格者がそれほど多くない。
試験の合格率があまり高くなくむずかしい資格だが、ぜひチャレンジしてみる価値はある。
「介護福祉士」は、2004年4月、登録者数は40万3100人。
資格取得の方法は、別のところでで詳しく解説している。
介護福祉士が活躍する場所は多種多様であり、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、身体障害者更生援護施設、各種病院、ホームヘルパーなど。
しかも介護はチームで行うので、このライセンスを得ている人のなかには、介護チームのリーダーとして活躍している人が多いのも特徴である。
さらに、福祉の分野で人材の市場の拡大が見込めるものに、理学・作業療法士、栄養士、看護師などがある(資格取得については、それぞれで解説)。
学校選びは、どんな仕事をしたいか検討してから たとえば、老人福祉施設などの介護職では前述した「介護福祉士」の資格を持っていることは、就職の際の大きなメリットになることは確かである。
また、「社会福祉士」については、働きたい分野にもよるが、有資格を絶対条件としている求人は現在わずかなので、すでに「社会福祉士受験資格」のある人でなければ、まず仕事に就くことを優先し、のちに取得を検討したほうがよいと思われる。
資格取得のために、学校に通うには一定の費用と年数がかかる。
職員選考に当たっては、最終的には人物・適性の評価が大きなウエイトを占めていて、資格に加えて、年齢・学歴・経歴なども採用条件になる。
したがって、資格取得を目指すならば、希望する職種・分野にとって適切な資格であるのか、資格を取得した場合の就職状況はどうなのか、などをよく考えたうえで、大学・短大・専門学校などを選ぼう。
学校選びをきちんと行い、しっかり勉強すれば、希望の資格を取得して、目指す仕事に就くことができる可能性が高くなる。
人間相手の福祉の仕事だけに、まず第一に「人と接するのが好き」であることが絶対条件である。
また、それぞれの学校のカリキュラム内容や校風、就職状況などを事前に知っておくことも大切。
実際に学校を見学したり、進路指導の先生や先輩たちなどから情報を得ることを心がけ、間違えのない学校選びからはじめよう。
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