慢性期病院
介護報酬の廃止と病床数削減で苦境に
慢性期病院は前項の急性期病院に対応するものとして第4次医療法改正で考えられました。
慢性期医療は亜急性期以降の期間の医療であり、患者の病状は安定しているが医療的な処置が必要であったり、これ以上の回復はあまり認められないが医療機関での監視が必要な状態です。
慢性期病院は病床区分では療養病床ですから、平均在院日数が長くなる傾向があり、入院患者の平均は約半年の入院となっています。
2006年6月の病院報告では、全国の一般病床の平均在院日数18.8日に対して、療養病床は157.1日となっています。
慢性期病院は、急性期から亜急性期、回復期を過ぎてからの転院を受け入れたり、介護福祉施設や介護老人保健施設からの発熱や下痢などの、あまり重篤でない病気を発症した患者や病状が安定した患者の受け入れをしています。
また、在宅医療を受けている患者のレスバイトケアも行います。
レスバイトケアとは、慢性疾患などで自宅療養している患者を病院で受け入れることです。
この入院により、患者は定期検査や自宅とは違った医療サービスなどを提供してもらえ、また患者家族も、身体的にも精神的にも介護から一時的に解放され、介護疲れをとることができます。
介護を継続するための必要な入院ともいわれています。
医療制度改革により療養病床(つまり慢性期病院)の再編が始まりました。
介護療養病床の介護報酬の廃止と療養病床を削減することが決まっています。
そのため、慢性期医療を担ってきた慢性期病院は、存続か廃院か、あるいは介護施設への転換かを迫られることになるのです。
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